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ガルパン最終章第3話 超パーフェクトあらすじメモ

更新日:2021年4月6日

WARNING

※本記事の内容には「ガールズ&パンツァー最終章 第3話」のネタバレが含まれます。

未視聴の人にはお勧めしません。



ハァイ!阿修羅クモちゃんでーす(*^○^*)☆彡


月100アクセス未満のクソブログの数少ない更新時期が来ました。

もうね、テンションがバグって情緒が保てない

早速本題に入る。


時は来た。それだけだ。


ついに、ついに来たぜ第3話の公開日が…待ちくたびれたぞ。

公開初日に飛んで行きました。


先日なか卯で昼飯食ってたらおじさんが店員に「おい!いつまで待たせるんだよ!」ってブチギレてるの目撃したんですが、最終章3話を2年近く待った俺ですら言わなかった台詞をよくも気軽に言ってくれたな。


ここんとこ燃料が足りずエンジンが冷え切ってしまっていたせいか、ガルパンでの活動がすっかり大人しくなってたからな。みほへのセクハライラストもご無沙汰しておりました。


そろそろ漁れば普通にネタバレが出てくるようになった頃合い。不意打ちで目に入るTwitterはともかく、個人ブログでぼやくくらいならセーフだろってことで第3話で個人的に気になったところをメモっていきます。

まだ1回しか観てないので細かい間違いや勘違いがあるかもしれないので話半分に読んでください。


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■映画館に到着から上映開始まで


朝の新宿。本来なら通勤の時間帯ですが周りを見渡せばそれらしい客層が。

いつもガルパンの初日上映は立川で見てましたが、ぶっちゃけかなり遠いし

今回は最速上映もなかったので妥協して新宿バルト9を選択。

完全にガルパンおじさんだなって人々が同じ方向に歩いていました。

1年間は基本的に色々と自粛してイベントも大洗も行ってなかったから肉眼で見るのは久方ぶり。


見ろ、平日の早朝から仕事を休んで来ている者達だ。面構えが違う。


彼らは数いるガルパンおじさんの中でもいわばエリート。

「何があっても今日ガルパンを見る」という"覚悟"がある。

意識そこそこ系ガルおじの私は上映時間ギリギリに到着。

外観にはでっかく看板にガルパンの宣伝が。

客観的にはここ2年でコンテンツ自体のファン人気の衰えを感じていたんですが、今でも結構大きく扱われるんですね。


映画館内はほぼ満員でしたが異様に静か。きっと皆この日を待ち望んでいたのだろう。

いつも和気藹々とした雰囲気の立川とはまた違った雰囲気でした。

映画のCM群が終わり、ついに始まる2年ぶり3回目の最終章OP。

Grand symphonyは1~3話の主題歌という名目なので今回で見納めになるのかな。


いつもの冒頭のあらすじ解説は無し。これは劇場版以降で初めてではないでしょうか。

ガルパンは年単位で間が空くから恒例になりつつあったんだけどね。

まぁ2年近く待った後に公開初日(平日)の朝っぱらから観に来るようなやつらには説明不要と判断された可能性が微レ存。


以下、第3話のネタバレにつき閲覧注意。閲覧する時や、この記事で得た情報をネットに書き込む時は自己責任でお願いします。


■大洗女子VS知波単


撤退する知波単のシーンから始まり、試合観戦に来ていたBC自由組の解説からスタート。

このくだりでマリーがアズミを「アズミお姉様」って呼んでいることが判明。

大先輩の前で風呂入ったりベッドで寝たりするマリー様。

BC自由って結構フレンドリーなのかな。

前回までの試合展開はというと


大洗女子:6輌(3輌脱落)

知波単:9輌(1輌脱落)


状況は大洗女子が若干不利の状態ですね。

メイン火力のレオポンを失っているのが痛手です。

朝までに決着がつくかあやしい試合ペースにぼやく沙織。


「試験勉強でも徹夜したことないのになぁ」


沙織は基本的に徹夜をすることは無いようです。夜更かしは乙女の大敵。お肌にも悪いからね。

知波単の成長に驚く大洗女子の面々。

一方撤退をした知波単は泥臭く、知波単らしさよりも勝つことを第一に考えあんこうチームを一撃離脱戦法で狙うという「風が吹けば桶屋が儲かる作戦」発動。

追撃してくる大洗女子に対してゲリラ戦を挑みます。

このあたりから照明弾にずっと目を細めてるみぽりんが印象的。ここで挟撃を受けた時にみほは知波単があんこうチームを狙っていることに気づいていたようです。

敢えてⅣ号のヘッドライトを付けて敵に狙われやすくする「提灯あんこう作戦」を決行。


ここらでカバさんチームが攻撃を受け無言の脱落。結構あっさり。

この時ウサギさんチーム、アリクイさんチームも敵に追走されて苦戦。アリクイは河川に誘導され撃破されてしまいます。

忙しそうな香里奈ちゃんを他所に主砲の山郷はめちゃくちゃ暇そうにしてました。前方固定砲塔は追撃に対して無力なのだ。

ここで澤ちゃんが稀に見せる機転を利かせたプレイ。

敵が左右から挟撃してくる素振りを察知すると副砲を6時の方向に向け(主砲と副砲が前後に向いている状態)、車体を一気に90度回して挟撃してくる敵車輌(特二式?)を二輌同時に砲撃。

ここで相打ちとなりウサギチームも脱落となりました。残ったのはあんこう、アヒル、カメの3輌。

大洗女子史上稀に見る大苦戦。相手は本当にあの知波単学園か?


アヒルさんチーム VS 福田

ここで日本戦車の一騎打ち。

ここで出てきた福田車の長谷川?は新キャラでしたっけ?

2話のパンフレットには名前がありませんでした。

エキシビション、大学選抜戦で共闘してアヒルさんチームから多くを学んだ福田との因縁対決。

互いにアヒルバルーンを砲塔に装着し、砲塔の向きが分からない攪乱戦法で勝負に出ます。(まだ持ってたのかそれ)

ここは福田の駆け引きにより福田に軍配。アヒルさんチームも脱落。

大洗は残り2輌。このあたりからいよいよ「どうすんのこれ」感が出てきました。


あんこう無双ϵ( 'Θ' )϶

逃走中のあんこう。

知波単からの逃走の最中、あんこうは麻子に車長交代

優花里が操縦手、みほが装填手に。このシャッフルは麻子は夜目が効くのに加え、みほは操縦手だけは苦手という設定からかな。各ポジションの位置関係もあるんでしょうけど、上手いことキャラ設定がハマってます。優花里って操縦手もできたんですね。

麻子も頭の回転の速さが伺える車長っぷり。「午後からの天才」の異名は伊達じゃない。

戦車の操縦ができるのが嬉しかったのか、優花里のテンションも最高潮に。


ヒャッホオオオオオオオオオオオオウ!最高だぜえええええ!!


優花里さんのファンサービスいただきました。

走行中に迅速に役割交代できるあたり、あんこうの変態性が伺える。

今回特に「あんこうってここまでバケモンだったっけ」っていう描写が多いです。

多分第3話終盤の展開のために、あんこうの存在の大きさを強調してるんだと思います。

しかし多勢に無勢。善戦するも攻撃特化の知波単の猛攻には耐えきれずあんこうもついに撃破されてしまいます。


終わった…


大洗は残り1輌。これもう逆転無理だろと思った矢先に「いつもの我々」が発動。

知波単さぁ…


大洗女子学園の勝利!


夜明けとともにへにゃへにゃになる麻子。

結果は大洗女子の勝ちですが、内容だけ見ると殆ど大洗の負けって印象。

まぁ大洗はこれまでも「殆ど負け」っていう試合はいくつかありますからね。サンダース戦とかプラウダ戦とか。

内容で完勝してるのはアンツィオ戦くらいですし、そのアンツィオ戦も

ペパロニがやらかさなければもう少し苦戦したと思います。

針の穴を通すような勝利が重なったからこそ大洗女子は奇跡のチームなのだ。


今回の知波単戦はサメのやられ方から始まり、終盤の仲間が次々消えていき

あんこうが無双する展開は聖グロ戦に近い構成だったと思います。

個人的には決着がなし崩しというか、わりと適当に見えてしまったんですが、仲間から聞いた「アヒルさんが福田車を引き離したのが大洗の間接的な勝因となった」

という見解が正解っぽいです。

確かに終始チームを引き締めていた福田が近くにいれば結果は違ったかも、と思えるのであの結末もちゃんと伏線が張られているんですね。


どうでもいい感想ですが、この試合のラストはちょっとスラムダンクの湘北-陵南の試合(1回目)の決着と似てた気がします。

湘北がリベンジしたように、次は知波単が勝つかもしれないですね。西さんも福田も来年がありますから。


試合後、大洗女子宛に全員で感謝の手紙を書く知波単。

良い子すぎません?これ毎回やってるのかな。

そして細見と玉田は横文字に弱いとか思考が単純とかじゃなくて「感謝」の「謝」の字もわからないタイプのアホだった。色々大丈夫なのかこの子ら。


■大洗女子、日常


麻子、そど子、桃がどん底で一杯。

麻子は「いつもの」って言ってるので常連になったようですね。

そど子は1話の恨みを忘れていないらしく、サメさんチームのツケで飲み食いしてるようです。

サメチームは桃ちゃんに謝罪。今後活躍の場はあるんでしょうか。


生徒会室では杏、柚子、優花里、華、沙織が引き継ぎ作業中。

華は既に会長の仕事をこなせてそうですね。

やっているのは三年生のアルバム制作。とうとう卒業が具体的になってきました。

最終章のラストはクローズZEROⅡみたいな3年生の卒業式エンドパターンもあるんでしょうか(

卒業するのは杏、柚子、そど子、ナカジマ、ホシノ、スズキ、ぴよたんで全員かな?

何故か桃ちゃんは保留みたいです。行ける大学がないだけだったんじゃ…

角谷、河嶋、小山は出席番号が近く。同じページに載ってるのを見ると元生徒会は3人ともクラス同じなのかな。

そういや今回は名称不明だった大洗女子メンバーのフルネームが分かりました。(サメ以外)


ナカジマ…中嶋麗羅

元ネタは「雨のナカジマ」の異名を持つ中嶋悟と女性F1ドライバーのレラ・ロンバルディ。

昔は中嶋悟子という名前だったが、仮称にすぎなかったらしい。仮称ならしょうがない。


スズキ…鈴木真莉阿

元ネタはF1レーサー鈴木亜久里とイタリアの女性ドライバー、マリア・テレーザ・デ・フィリッピス。

最初はスペインの女性レーシングドライバーのマリーア・デ・ヴィロタと書いてましたが、ナカジマの元ネタの人との繋がりやスズキのキャラ設定などを考慮した場合、諸々の理由でフィリップスの方が有力という指摘をいただいたので訂正しておきます。


ホシノ…星野慶子

元ネタは「日本一速い男」レーシングドライバー星野一義と

女性レーシングドライバー井原慶子。


ツチヤ…土屋夢屯

元ネタはご存知ドリフトキング土屋圭市とフランスの女性ラリードライバー、ミシェル・ムートン。


ねこにゃー…猫田舞

下の名前の由来は餓狼伝説2の不知火舞と思われる。


ももがー…百瀬多希

下の名前の由来はソウルエッジのタキと思われる。


ぴよたん…日吉葵

下の名前の由来はバーチャファイターの梅小路葵と思われる。


レオポンは国内の男性レーサー+世界の女性レーサーという構成になっているみたいですね。ホシノ以外すげえ名前だな。

アリクイは格闘ゲームのキャラが元ネタという説が濃厚ってことでした。

KOF厨だから不知火舞以外は分からん。でもアリクイって格闘ゲームやってたことありましたっけ?

ここ最近になっても知らなかったって方を数名見かけたんですが、カバやカモは結構前からフルネームがあるのでここでは触れません。サメ以外は全員本名が割れた感じですね。

ここでシーンはファンが一番気になっていた他校同士の試合へ移ります。


■サンダース VS 継続


サンダースとはなにかと縁があるウサギさんチームが偵察に。

ウサギさんチームは毎回それなりの戦果を残していますからね。

次の対戦相手が決まる試合の偵察を任せるあたり、大洗女子は澤ちゃんに

結構な信頼を置いてるんじゃないか。


やっぱりいつものサンダース

うーん、サンダースも途中までは良かったんですよね。

ナオミはいつもの有能ぶりを発揮。正確な砲撃でフラッグ車のピンチを救うファインプレーを見せます。アリサも相変わらずフラッグを任され、相変わらずタカシを引きずっているようでした。戦いは一進一退。サンダースが隊列を組んで押せ押せムードで追走する最中、ミカが誰かの名を呟く。


「・・・ヨウコ」


次の瞬間、サンダースフラッグはどこからともなく狙撃され、何が何だか分からないうちにフラッグを撃破されてしまいます。

一撃必殺。フラッグ戦の恐ろしいところですね。


ここにきて継続は新キャラが参戦。その名もヨウコ

白い死神とソ連軍に恐れられたフィンランドの軍人、シモヘイヘがモチーフみたいです。

ついに私みたいなにわかでもどっかで聞いたことがあるビッグネームが来ました。

(遥か昔にプレイしたMGS3でスネークが言ってた気がする)

ムーミンの愉快な仲間がシモヘイヘって何かおもろいですね。


こうして大洗女子の相手は継続高校に決定。

観客席で残念そうにフライドチキンを喰ってるメグミとあっぶねーって感じにほっと胸をなでおろすルミ。

母校の試合を二人で観戦していたようです。アズミと比べて台詞少ない。

メグミはドリタンの描写を見ると結構スパルタな先輩みたいなので後輩達にはサンダース伝統の反省会があるかもしれませんね。


残念ながらサンダースはここで脱落…

ケイ・ナオミがいる世代だったのに夏冬ともに振るわなかったなぁ…

アニメでみほとケイの絡みがもう少し見たかったんですが、残念です。

フラッグ戦って物量を活かせるルールじゃないからあんまりサンダースの強みとマッチしてないんですわ。


3話のナオミのここがすごい

結果は残念でしたが個人的にナオミはかなり良い感じに描かれていたと思います。

ナオミっていつも約束されたように有能ムーブしてるんですよね。

ノンナ、華もそうですが正確無比の砲手キャラっていうポジションの仕事ぶりは視聴者としても分かりやすく魅力的です。


・継続戦でナオミの狙撃が無ければ大ピンチって場面を救っていましたね。

自分にはよくわかりませんでしたが、有志によるとここの狙撃もだいぶ変態エイムだったみたいです。ターゲットが死角から出てくる前から砲撃しているとかなんとか。人間業か?


・ナオミだけはサンダースが進撃する前から継続側の戦車が1輌行方不明なことを疑問に持っていました。囮を使った狙撃のセオリーの気配を察知するのは優秀な狙撃手ならでは。この時に味方を制止できていれば満点だったのかもしれません。


・ナオミは試合終了後に仲間や観客が何故フラッグが撃破されたか分からず混乱している中で継続側の動きや撃破された当時の状況から遠距離からの狙撃によって撃破されたことが分かっていて、さらにおおよその狙撃ポイントを逆算できていたと思われます。

(試合後に狙撃ポイントと思しき方向を一人悔しそうに睨んでいた)


殆ど個人的推測なんですけどね。

ナオミってアニメの初登場時はアリサと同じで意地悪そうな人って印象だったけど

大洗に負けた直後に倒れ込むシーン以降から完全にイケメンになりましたよね。

とりあえずナオミが卒業した後のサンダースは苦労しそうです。


■聖グロ VS アンツィオ


カバさんチームが観戦してました。

「ひなちゃんしっかりー!!!」

カエサルさんも親友の応援に夢中。

たかひなはガチで永遠の友情を誓い合ってる仲だからね。しょうがないね。

試合会場は市街地。このフィールドはアンツィオが得意そうかな?


世界一食堂の飯が不味い学校に負けるわけにはいかない


機動力を活かした戦術を披露するアンツィオ。

路地を使って聖グロの裏を取りましたが、これはダージリンが不穏な気配を感じつつ敢えて乗った感じでした。


追いつめたと思ったところに紅茶ビッシャビシャの"聖グロの韋駄天"ことローズヒップ率いるクルセイダー隊見参。「聖グロの韋駄天」って通り名って公式で初出でしたっけ。前からあった?

なんとなく創作で使っていたけど初めて聴いた気がしない。

クルセイダー VS CV33の落ち着きがない軽量級対決。

四方から機銃乱射しながら群がるCV33はドリームタンクマッチの悪夢(マウスミッション)を思い出させるものでした。ゲームでは機銃でマウスを撃破する化け物もアニメではそうはいかず。

身を挺して隊長車を守ろうというアンツィオの涙ぐましい努力も無駄に終わり爆発オチカットで終了。アンチョビのやられかたは大洗戦のセルフオマージュだったのかな?


試合はほぼ危なげなく聖グロの勝利。

戦闘中もペコとアッサムが「手ごたえの無い試合」「データが採れない」と半ば退屈そうにぼやいていましたね。

両校にはそれほど差があるってことでしょうか。メイン戦車がCV33じゃな…

こういうのってどんなに実力差があっても意外と善戦するって展開をとることでキャラの格を平均的に保とうとするパターンが多いんですが、聖グロを圧倒的に描いてくれたのは個人的にはとても良かったと感じました。


アンツィオって一年前までたった1輌で大会に出てた高校で、隊員も初心者(しかも若干アホの子)ばかりで幹部トリオ以外はそこまで練習熱心でもない、更には予算不足で戦車もP40以外はだいぶ弱いっていう背景もあるので、四強の一角を張っている聖グロと比べると練度がまだまだ足りないっていうのは納得です。


エキシビションやアンツィオ戦を見ると、もはや低下力戦車中心の学校が攪乱戦術でダージリンに勝つのは相当難しいかもしれないですね。

初期の大洗女子戦ではみほの撹乱にカップを割るほど焦っていたダージリンでしたが、あの試合を経て怪物になってしまっていたのか。

前回までは黒森峰が決勝に来ると思っていましたが、聖グロが決勝の相手って線も現実味を帯びてきたと思える。そんな凄みを感じる内容でした。

ダージリンって毎回必ず強キャラ感が少しずつ増すなぁ。


■黒森峰 VS プラウダ


みほと優花里が観戦に行っていました。

ここでみほと優花里が次戦の相手を決める継続・サンダース戦のスカウティングに行かなかったのは結果的にだいぶ失敗だったと思います。

が、みほにとってはそれほど見たいカードだったのかもしれません。

黒森峰からすればようやく巡ってきた雪辱戦。思えばプラウダ戦での敗戦以降、特等席だったはずの王者の椅子を他校に好き勝手荒らされてきたのです。

思い出すのは失った栄光。屈辱と悔恨。


-この一戦だけは絶対に落とせない-


みほもかつての仲間達に背負わせてしまった重圧の大きさを分かった上でこの試合を見届けに来たのではないでしょうか。


試合はプラウダ高校のペース。

激しい砲撃を浴びながら「前進あるのみ」を繰り返すエリカ。

西住流を体現しようとしていたんでしょうが、やはりまほのようにはいかず。

無茶な前進により盾にしていたマウスを撃破されてしまいます。


ここでプラダ側の砲撃を観た優花里から「ショットトラップ」という単語が出ますが、

ショットトラップとは


「装甲の避弾径始に跳ね返された砲弾が車体に滑り込むように命中する現象。

その結果、被弾を想定されない部分に砲弾を受け被害が拡大する結果に繋がる。」


っていうやつらしいです。

敢えて堅いとこに当てて起こる跳弾で柔らかいところ狙うみたいな感じですかね。

大洗女子があれだけ犠牲を払って撃破したマウスを安全圏から意図も簡単に撃破してしまうのは流石プラウダ。っていうかこのシーン、珍しくノンナが撃ち損じてました?

最終的にKV-2が撃破していましたよね。


大洗女子へのリスペクトなのか対抗心なのかはわかりませんが、プラウダはバイカルアザラシさんチームなどと、大洗女子風のネーミングのチーム編成をしてるようです。

ミホーシャの真似っこをするカチューシャ。ミホーシャが出来ることはカチューシャにだってできるのだ。


苦戦が続く黒森峰。

正面からの対黒森峰・対西住流を最も意識し、そして撃破したこともあるプラウダに西住まほの後追いのような戦法で勝てるわけもなく。

プラウダ圧勝ムードの中、「前進あるのみ」を繰り返すだけだったエリカは

第1話でまほからもらったあの台詞を思い出します。

かつては無敵を誇った黒森峰戦車隊が無慈悲な砲撃の雨に曝される中、何かを考えて決断するエリカ。


築き上げられた伝統を重んじるだけでは得られぬものがある。


この大会で西絹代はそれに気づいた。次は逸見エリカの番です。

"伝統への拘り"と"勝利への渇望"のジレンマ。黒森峰と知波単は本質的には同じような問題を内包していたわけですね。


-Re:逸見エリカ オリジン-


覚醒。まさに覚醒。

あのまほの後ろにくっついて嫌味を言ってるだけだった逸見エリカが劇中でついに自分の戦車道に目覚めました。

エリカに送ったまほの台詞って幼少期のみほにまほが姉として言ったあの台詞(リトルアーミー参照)と殆ど意味は同じなんですよね。

自分の進むべき道に悩むエリカの姿をかつての妹と重ねていたのかもしれません。

戦車道とは固定概念ではない。皆それぞれ自分に合った形があるのです。

目指していた西住まほの戦車道、王者の戦車道と決別したエリカがついにその領域にたどり着きました。


自分の道は理想としてきた王者の道ではない。


長らく王者黒森峰に誇りを持っていたエリカにとっては受け入れ難かったかもしれませんが、理想から自らを解放して勝利を手にした時はきっと報われた瞬間だったと思います。大洗女子というチームに辿り着いたみほと同じように。


このシーンでエリカファンは何人か死んだと思うので先に黙祷を捧げておきます(-人-)


ティーガーIIを降りて戦車を飛び移っていくエリカ。

エリカが乗り込んだのはⅢ号戦車で合ってますかね。

パンターGを飛び移っていくその姿は黒森峰戦で見せたみほの幅跳びを彷彿とさせます。

あのシーン、エリカは双眼鏡で目撃して「相変わらず甘いわね」と言っていましたね。

あの時、観客や仲間達がみほの優しさに胸を打たれる中、その優しさの代償を払う結果を迎えた黒森峰のかつての仲間達はどう思っていたんでしょう。

今となっては懐かしい。


というかⅢ号のゲペックカステンに描いてある可愛いニコニコマークはなんだったんでしょう。エリカと入れ替わったⅢ号の車長は入間アンナさんだそうですが、あのペイントは彼女の顔をコミカルに描いたものに見えました。あの謎ペイントについては入間アンナが赤星小梅と同じく黒森峰に残っている西住みほ擁護派orフォロワーであり、大洗女子の車輌に描かれているシンボルマークを意識して描いたものという個人解釈をしてます。今のところ。

演出的な意図は自分の戦車道を見つけた逸見エリカを大洗に転校した後のみほっぽく見せるためですかね。

他にもエリカにみほ感を出す演出はいくつかあって、


・戦車を飛び移る… みほが自分の戦車道を固める決定打になった黒森峰戦での幅跳びと酷似。

・勝った後に楽しそうに喜ぶ…みほは大洗女子で初めて戦車が楽しいと感じて笑うようになった。この時のエリカも自分の戦車道が形になったことで心底戦車道を楽しんで笑えるようになったと思われる。


これらと併せて考えるとエリカが今までとは違った戦車道を見つけたシーンであることを強調するための意図の演出を散りばめた結果なのかなと。

何はともあれミホニストとしては「入間アンナ西住みほファン説」は推していきたい。


黒森峰は小島エミに続き5人目の名前ありキャラ。

Ⅲ号車長といってもアニメに登場したメガネの子(通称アヒャ子)とはビジュアルが違いました。(声は同じ人みたいですが別人と思ってます)


「やっぱり私にはこっちの方が合ってる」


エリカのこの口ぶりからして副隊長になる以前はティーガーⅡではなくあの戦車に乗っていたんでしょうか。まぁそこらへんの隊員に1輌しかない王虎を任せるわけありませんしね。

想定していた黒森峰の戦車道と全く違う動きを見せる敵陣にカチューシャはぐるぐる目になって混乱。ノンクラも「あちゃー…」ってリアクション。カチューシャの悪いところが出たって感じでしょうか。大洗女子戦といい、カチューシャって自分の作戦に自信があるせいか想定外の事態への対応が苦手なんですかね。


戦車壕にハマって、カチューシャの言いつけ通り日本語で「抜けない!」って焦るクラーラが可愛かったです。

とどめをさす時にエリカがカンフーみたいな動きしてましたがアレはなんでしょう。

ボクササイズの動きではなかったので、エリカが実は教科書通りのお利口さんではなく、みほのように破天荒な戦車道をやるほうが得意だったっていう演出でしょうか。

西住姉妹が黒森峰で成せなかったプラウダへのリベンジをエリカが実現するっていうのは相当熱い展開だったと思います。


「エリカさんすごい…」


みほが「エリカさん」って呼ぶのって総集編ナレーション以外の映像媒体では何気に初でしたか。

試合後のエリカの喜び方は今までの冷たい態度とは真逆の、本当に少女って感じでしたね。ガールズ&パンツァーのタイトル回収である。


着々と死亡フラグを立ててたプラウダとサンダースは無事敗退。

やっぱりな。


個人的にカチューシャに貫禄ある戦いを見せて欲しいと思ってたはいたんですが、まぁ展開的にはプラウダが負けるのはわりと皆が薄々分かってたことではあるのでそこまで悲しくはありませんでした。

エリカが戦いの中で大きく変化・成長するという、格上に勝つ上ではそれなりに納得の理由が敗着となったのも良かったんじゃないでしょうか。

カチューシャ様はとっとと帰って留学のお勉強をしてください。

とりあえず私の事前の勝敗予想は満点という結果になりました。

やったね。すごいね。


アンツィオ聖グロ戦で陸自の人か連盟の人か分かりませんが、蝶野さんに代わる蜂谷千歳さんという新キャラが試合アナウンスをしてるっぽいです。

新キャラっていっても調べた感じだとBC自由戦から台詞なしで登場してたみたいです(蝶野さんの後ろに映ってた)

まぁネタバレ自粛期間中とはいえ、今(2021/4/4)だとTwitterでその名前で検索しても3件くらいしか引っ掛からないので、このキャラの存在にしっかり気づいてる人はガルパンガチ勢を名乗ってもいいんじゃないでしょうか(個人的見解)

クレジットをしっかり読み込んでる人達ですね。流石。


■継続高校、日常


継続高校の学園艦に普通の子がいる姿が初めて確認されました。ミカとかリーゼントの人とか見るとイカれてるやつしかいないのかと思ってた。

クリスマスのお祭り中のようです。ミカ達も何故かサンタコス。

アキとミカが雪だるまを作って遊んでいますが、後の大洗女子戦の作戦に関係してきます。


「大切なのは相手がどうのというより、自分たちの戦い方を完成させることじゃないかな」

「冬ごもりはもう済ませたからね。あとは待つだけさ」


もっと分かりやすく喋れ。

とりあえず戦う準備はできているみたいです。


■大洗女子 VS 継続


知波単がアンツィオの乳臭い食い物を食べながら見守る中、ぬるっと始まる継続との準決勝。試合前の対策や挨拶の描写はなしかぁ。

強いて言えばウサギさんチームが映画の「大脱走」を見ていたのが鍵でしょうか。

相変わらず合間のキャラクター同士のやりとりは簡潔というか淡泊というか。

でもおかげでミカとみほの間で個人的に恐れていたような事態は起こらなそうだ(小声)


ステージは雪原。

主人公チームが相手の得意ステージを引く率の高さはご愛嬌。


アリクイがまさかのフラッグ。これいきなりだったけどなんででしょうね?

何気に今回は序盤からアリクイのカットがちょっと多めでした。

2話のカモさんといい、アニメで出番少なめだったチームに少しずつスポットが当たってるのかな。ググる時サジェストに「いらない」って出るアリクイさんチームもここで活躍して評価上がって欲しいですね。(この記事書くためにアリクイの本名ググった時に気づきました。酷いこと言うやつもいたもんだ)


継続のフラッグはやはりBT-42。

継続はいつも隊長車がフラッグだしガンガン前に出て泥臭く戦うし、

継続のBT-42はエース・4番・主将の三拍子が揃ってる選手のようなイメージです。


継続って大洗女子と同じく所持車輌がバラバラっていう設定が明確にありましたが、今回は普通に統一性を感じる編成に見えました。

有志によればBT-42以外の戦車はヴィッカース6t戦車にソ連から鹵獲したT-26の砲塔をくっつけたキメラ車輌がメインだそうです。

実際のフィンランド軍も史実では戦車不足でこれが主力だったらしいんですがぶっちゃけよくわかりません。史実通りだとしたらこれ全部プラウダからパクった部品なのか?

同じくプラウダからパクったKV-1はどうしたんでしょう?


おいミカ、聞いてんのか


なんて思っているとあんこうが無造作に無双開始。

華さんが当然のように二枚抜きします。ストラックアウトじゃねえんだぞ。

おーやってるやってる…って感じで見ていると、サンダース戦で見えたあの人の魔の手が。


「継続には白い魔女がいる」


遠方からの狙撃により突如火を噴くⅣ号戦車。


…え?


ここであんこうがまさかの早期脱落。

あまりに突然な出来事に映画館が「マジかよ」って空気になったところで


エ-ンターエンターミッショーン


ここで終わりかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!

え?どうすんのこれ?この状態でまた2年近く待つの?


待つのが1週間とかなら良い引きなんですが、ガルパンの場合餓死寸前まで待つことになるからな。


※餓死…同人作家がそのジャンルでやることが無くなりメインジャンルを他ジャンルに移すか筆を折る現象を例えたオリジナル同人用語。劇場版の頃にいたガルパン絵師は大半が餓死した。


知波単戦であんこう撃破される展開になるという予測はありましたが、まさか継続戦の頭でこれが起こるとは…

聖グロ、サンダース、エキシビション、大学選抜、知波単…

勝敗問わずあんこうが試合終了間際に撃破された試合は結構ありますが、こんな序盤に

撃破したのは継続が初めてですね。

あんこうが撃破されるパターンはコミカライズではあったみたいですが、その相手も継続だったみたいです。

大洗女子の天敵は聖グロのイメージですが、継続もその類なのかもしれない。

みほは黒森峰時代も継続には苦戦したみたいだし、

継続高校からは決して逃れられない。

知波単戦と継続戦でのあんこうの撃破のされ方ははじめの一歩の島袋戦でギリギリ破られて

その後の沢村戦で完全に破られたデンプシーロールと似てますね(どうでもいい)

大洗側が全く狙撃対策してる様子なかった(俯角を取れば見晴らしのいい集落の中央に陣取った)ところをみると、サンダース戦を偵察しにいったウサギも全く気付いてなかったんですかね。みほや優花里が観に行ってれば気づいて対策できていたのかな。

大洗って知波単戦も相手が突撃してこないことに驚いてましたし、一回戦の試合の内容とかあんまりチェックしてなさそうでしたよね。

BC自由戦の反省で過度な情報調査を抑えた結果の惨事でしょうか。

まぁ「腕のいい狙撃手がいるぞ」って言われて気を付けた程度で防げるもんでもないんだろうけど。


試合中の乗員入れ替えはルール上ありでしたが、撃破された車輌の乗員が復帰するのってありでしたっけ?

みほ無しで続行だとしたらゲームでは戦闘経験の深い今回フラッグのアリクイさんが仕切るか、元会長と隊長が乗ってるカメさんが仕切る、の2パターンでしょうか。

その場合、試合前の描写は4話で回想形式で流れる可能性が高そうですかね。

残されたメンバーがみほが試合前に言っていたことを思い返す感じで。

こういう展開になったってことは、ここいらで桃ちゃんを活躍させて、推薦がもらえても納得という前振りにするという説が濃厚だと思います。

仮にこのままの状態で大洗が優勝して桃ちゃんに推薦出すようなやつがいたらそいつは間違いなく桃ちゃん並に無能だわ。ある程度の活躍はしてほしいところ。

とにかくあんこうへのマークがいよいよキツくなってきている。どうすりゃいいんだ。


■全体の感想


今回も素晴らしかったと言わざるを得ない完成度でした。

こんだけ長々と書いた感想が尺にして50分程度の映像に当てたものであるというのが内容の濃さの証拠でしょう。

今までにない展開で終わるところもクリフハンガーとしてかなり面白いです。

(続編がいつになるか分からないのが玉に瑕ですが)

細かい戦車の描写や効果音など、ミリタリーに詳しい人ならもっと感動できるんだろうなって思います。

展開の速さと密度の濃さ。1時間弱の映像でしたが、見終わるころにはクタクタでした。


制作側が意識しているのかはわかりませんが、最終章はこれまでの出来事の

オマージュのような描写、お約束の展開がより多く散見するようになっている気がします。

ガルパンという物語も少しずつまとめに向かっているということでしょうか。


今回は特にダージリンとエリカが株を上げた気がします。

(ダージリンはアニメ時代から常に上がり続けてる)

大洗継続の試合の一方でこの二人が激突しているわけですが、

正直今回見て決勝聖グロ説もある気がしてます。

ダージリンは夏に黒森峰に負けているように高火力でゴリ押ししてくる西住流のような戦車道を苦手としているのに対し、今回エリカは黒森峰の伝統とは違う戦車道を見出したようですから、それが今度は仇になってしまうんじゃないかと。

というか、黒森峰が積み残しているフラグが王者奪還以外に残ってねえ。

個人的に優勝は大洗女子だと思っているので、その大洗女子がやり残したことといえば聖グロへのリベンジなんですよね。うーん…どうなるんだろう。


今回は愛里寿の出番は無し。やっぱ無限軌道杯には参戦しない方向ですかね。


100点満点に近いんだけど敢えて辛めに評価する点を挙げるのであればサンダースの扱いでしょうか。

てっきり最終章って大学選抜戦でイマイチ描写不足だったケイの活躍のために用意された延長戦ってのも兼ねてると勝手に思ったんですが、むしろケイの活躍が薄かったかなぁって印象。

ケイ自身が優勝候補に挙げていなかった継続に負け、黒森峰が勝ち上がった点についても、株を落とさなかった他校の隊長と比較するとちょっと損な役回りになってしまったイメージ。そこらへんの認識、サンダースクラスタはどうなんでしょ。


しかしまぁ、ようやく、ようやく折り返しまで辿り着いたな。

次回以降まほ、愛里寿、家元の出番はあるのかなー。

あれこれ考えてる最中、エンディング終了後に謎の暗転。


「 特 報 ! 」


ま、まさかこれは新情報か…!?


「 第 4 話 鋭 意 制 作 中 ! 」


でしょうね。


いや、作ってもらえるのはとってもありがたいんですが、もうちょい具体的な話(公開時期とか)がある時だけ言って欲しいかなーって…

そこそこ長らく待った後だったもので、そのあたり敏感なんですよ。

コナン映画の最後に「来年新作制作決定!」っていうアレを観た時とつい同じリアクションをしてしまいました。


マジでいつになるんだろうね。

4話以降は新しいOPも作るだろうし3年後とかかな(遠い目)

俺、今何歳だっけ…


END


本文:阿修羅クモ

情報提供:かるろべろーちぇ、山賊(敬称略)

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