暇なのでガルパンのキャラ相関の考察します。
基本的には映像媒体のみを考慮した考察です。私自身は設定資料や小説、公式の取材などの読み込みは相当甘いので間違いだらけかもしれません。
今回のテーマは黒森峰を打ち負かした物語の起点ともいえるキャラクターであるプラウダ高校のカチューシャと西住姉妹の関係性についてです。こんなの一時代前から多くの人に考察されているし、考察したところで大した成果も得られませんが自分用のメモということで書き綴っておきます。私も書いているうちにワケわからなくなったので相当ガバガバ理論です。
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カチューシャは第8話冒頭のダージリンとのお茶会の場面でこのような会話をしていました。
ダージリン「練習しなくていいんですの?」
カチューシャ「燃料が勿体ないわ。相手は聞いたことも無い弱小校だもの」
ダージリン「でも、隊長は家元の娘よ。西住流の」
カチューシャ「えっ!?そんな大事なことを何故先に言わないの!」
ノンナ「何度も言ってます」
カチューシャ「聞いてないわよ!」
ダージリン「ただし、妹の方だけれど」
カチューシャ「えっ…なぁんだ…」
ダージリン「黒森峰から転校してきて無名の学校をここまで引っ張ってきたの」
カチューシャ「そんなことを言いにわざわざ来たの?ダージリン」
何気ないやりとりですが、ここではカチューシャが大洗女子を舐めていたという描写とともに、「西住流の家元の娘」をかなり脅威に感じているようにもとれます。
「西住流の家元の娘」ときいて連想しているのは当然「西住まほ」のことでしょう。
あのリアクションを見ると、カチューシャは第62回大会でまほに一度は勝利したことがあるとはいえ、戦うとなるとそれなりの準備が必要な相手と認識しているようですね。
「どこと当たろうとも優勝するのは当然プラウダ」と言いそうなカチューシャが「強い戦車を有する黒森峰にいる西住まほ」ではなく、「聞いたことも無い弱小校にいる西住まほ」を脅威に感じているという解釈ができます。
そして相手がまほではないと聞いて「えっ…なぁんだ…」と安堵したというわけです。
ここの解釈って考え方によって次の相手が西住まほかと思いきや、そうではないことが分かった時に
「安心したというよりは肩透かしを食らったような感じ」
(カチューシャ自身は自分より注目を浴びている西住まほを絶対負けたくない相手と捉えていて、むしろもう一度戦って負かしてやりたい敵と考えているので、次の相手が本当にまほであるなら入念な準備が必要と考えた。「大事なこと」と発言したのは、今大会でカチューシャはまほを倒すことを一つの目標として掲げていたため)
みたいなニュアンスにも取れますが、私は単純に台詞の上辺だけで「カチューシャはまほを積極的には相手にしたくない強敵と思っていて、安堵した」というように解釈しています。
お茶会時点ではあれほど舐めていた割に、まほの妹と知るや否やみほを精神攻撃した上、
試合になったら仇でも見るように大洗女子を徹底的にぶちのめそうとしていたカチューシャを見ると「まほとあまり戦いたくない説」よりは「まほを倒したい相手と考えている説」が強まる気がしますが、以降の考察では「まほとあまり戦いたくない説」を前提とします。
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既にやや偏見の入った予想が混じっていますがとりあえずここまでは確定事項という前提で、以下から推測に移ります。ここで注目したいのはカチューシャが一度は狼狽え、ダージリンの台詞を聞いて安堵して落ち着きを取り戻した点。
このカチューシャの「安堵」は
「その妹ってのは誰かは知らないけど、とりあえず相手が西住まほ本人ではないことに安堵している」とするか、
「西住まほの妹が去年の決勝のフラッグ車の車長を務めていた人間であることを知って安堵している」とするかなど、
ちょっとした解釈の選択肢があります。
その後のカチューシャの振る舞いから広げられるキャラクター関係の幅と、その説得力(こじつけ)の強度が微妙に変わります。
パターンA
相手がまほではないことに安堵している場合(カチューシャがこの時点では「まほの妹=去年のフラッグ車の車長」という点には気づいていない前提)
アンチョビも大洗女子戦前に「相手はあの西住流」と言っているように日本戦車道において「西住流」はそれに属するだけで恐れられる存在のようです。
「西住流=黒森峰」→「黒森峰=強力なドイツ戦車で9連覇した常勝校」
という印象が強い高校戦車道においてはその傾向はより強いと思われます。
しかしこの解釈の場合のカチューシャはダージリンの台詞を聞いて即座に「西住まほならヤバいが、そうじゃないなら仮に相手が西住流でも問題ない」という考えに至っています。
西住まほでなくとも「西住流(しかも家元の娘)」である以上、十分に脅威である可能性はあるわけですから、普通に考えれば「妹の方」というのは安堵する材料とは言えません。(ここは後のパターンBの根拠にもなり得るので覚えておいてください)
このカチューシャの「西住流だろうがなんだろうが西住まほじゃないなら大丈夫」という思考原理は意味を裏返すと
「西住まほだけは危険」という意識の表れでもあります。「西住流の家元の娘」と聞いて反射的にまほを連想して狼狽してしまう。
これはもうまほを畏怖に近いレベルで脅威に感じているのではないでしょうか。
劇場版の作戦会議では傲慢なカチューシャをまほがひと睨みで黙らせていました。
まぁこれは単純にまほの迫力がすごいってだけのギャグシーンなのかもしれません。
カチューシャはドラマCDでサンダースのナオミのことも「なんか怖い」みたいなことを言っていたので、クール・寡黙型の相手は基本的に苦手みたいです。(しかしそれでは何故同じクール・寡黙系のノンナを信頼するに至ったのか、というのも妄想ポイントなんですが話が反れるのでここでは掘り下げません)
しかし本編のこの描写をこのように解釈した上であの場面を合わせてみると、カチューシャはまほの性格や見た目だけでなく、もっと根底の方で苦手意識や劣等感・恐怖心のようなものが植え付けられていると考えられなくもないと思います。
カチューシャは何気に劇場版で「一番乗りして(みほに)かっこいいところをみせたかった」所とか、某ゲームの紹介映像でみほと二人で出演してたり、某ソシャゲコラボでみほと組みたがっていたり、公式のお祭りイラストのシナリオでたこ焼きを食べているときに口の端についたソースをみほに拭いてもらった上、そのことをアンチョビに自慢していたりと、ぶっちゃけミホーシャが大好きで仕方ありません。
過去の公式ピンナップでみほと絡んでいるイラストも、アンチョビほどではないにしろ
カチューシャはそこそこ多いほうだと思います。マイナーと侮られがちですがカチュみほは最早公式に近いと言っても過言ではないんです。いいですか。
ほんのすこーしの微粒子レベル程度のミクロな偏見も混じっていますが
カチュみほは公式です。
それに対してまほとは楽しそうに絡んでいたことなんて皆無なのではってくらい(私は)見たことないです。
まぁ所有戦車の性能的な意味でもプラウダと黒森峰の2強である高校戦車道で、両校の隊長である二人は普通に考えれば宿敵みたいなもんですからね。
やっぱカッちゃんってお姉ちゃんのことは苦手ってことでいいのでは…(深読み)
この「カチューシャまほ苦手説」はギャグ系の漫画でいきなり出す二次設定としては少し脇が甘いというか、根拠が弱い上に浸透もしてないので他の媒体などの要素を引き合いに反論やツッコミを食らいやすいんですが、二次創作的には面白いので私は結構好きです。
パターンB
相手が西住みほであることに安堵している場合(カチューシャが「まほの妹=去年のフラッグ車の車長」と知っていた前提)
こちらは「妹の方」と聞いたときに既にカチューシャが「ああ、去年のフラッグ車捨てた子ね。楽勝じゃない」という感じに、
みほを思い浮かべていたという解釈です。
この解釈に持っていくには説明・弁解しておくべき関門がいくつかあります。
まず、試合前のみほに対するカチューシャの台詞にこんな台詞があります。
「あら?西住流の…去年はありがとう。あなたのおかげで私達、優勝できたわ」
この台詞の影響で
「カチューシャはこの時点でみほ(去年のフラッグ車の車長)の存在に気付いている。
つまりみほの顔を見るまでは「妹のほう」が去年の決勝のフラッグ車の車長を指していることまでは知らなかったのでは?」
と考えていた人もいるかもしれません。
確かにここだけ抜き取ると、みほの顔を見て初めて「今日の対戦相手が西住流の人間であること」と「去年戦った黒森峰の選手であり、その試合でフラッグ車の車長をやっていたこと」に気づいたかのような台詞と読めなくもないです。
が、そもそもカチューシャは今回の対戦相手が西住まほの妹、ひいては西住流家元の娘であることまではダージリンとのお茶会の段階で既に分かっているはずです。
少なくとも「西住流の…(顔を見て今気づいた)」っていう部分には嫌味特有のすっとぼけが混じっています。
なのでこの台詞に含まれる「顔を見て初めてみほが去年のフラッグ車の車長であることをに気づいた」ととれる部分も確定できる保証がないわけです。
あの台詞をそう捉えると、カチューシャはみほの顔を見る前から「去年のフラッグ車の車長」が相手にチームにいることが分かって、わざとらしく今存在に気づいた風を装って嫌味っぽく挑発したという可能性も高まってきます。
しかしこれだけでは「みほの顔を見てから気づいた」or「顔を見る前から知っていた」の判断材料が弱いです。ここでは「顔を見る前から知っていた」ととらえたいので、それに持っていくための弁解が以下の通りです。
あの世界の高校戦車道が現実における高校野球や高校サッカーのようにメディアに特集・報道されるのであれば注目株である西住まほ擁する黒森峰が負けて連覇が途切れたことはそれなりに雑誌・新聞・テレビ・ネットニュース等に取り上げられたりもしたはず。戦車道がマイナー競技である前提があるにしても、決勝戦は少なくともテレビ放送されるレベルではあるので、報道が皆無ってことは恐らく無い。
プライドが高く、黒森峰を倒したことを誰より誇っているカチューシャが、自分たちが優勝したこと・黒森峰を負かしたことに触れているメディアを多少チェックしていてもおかしくはない。となれば、黒森峰が負けた理由として「西住流家元の娘で注目選手である西住まほの妹がフラッグを捨てた」というような内容が強調されている記事をカチューシャが目にすることも少なからずあったのではないか。
そういう経緯でカチューシャは「まほの妹=フラッグ車の車長」ということを知っていた。
…まぁこれ殆ど仮定で構築した話ではありますが、あの世界でそんな背景があったとすればカチューシャが「妹の方」と聞いたとき既に「ああ、去年のフラッグ車捨てた子ね。だったらちょろいわ」と考えたと解釈しても良い気がします。(気がするだけです)
こう考えると、カチューシャの中では「西住まほの妹」と聞いてピンとくる程度にはみほの存在が印象に残っていたということになりますね。
逆に、「みほの顔を見てから気づいた」という可能性も普通にあるので、
この微妙な解釈の違いで二次創作でこのシーンを描く際に
カチューシャの心境をどう運ぶかに微妙な違いが出ると思います。多分。
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以上を踏まえてカチューシャの試合前の台詞についても少し考えてみます。
パターンAにしろBにしろ、カチューシャは何故あんな嫌味な言い方をしたんでしょう。
ただの挑発や軽はずみな発言だったんでしょうか?
小学校の国語のテストみたいですが、とりあえずパッと考えつく範囲で理由を並べてみましょう。
①自分たちが去年の優勝校であることを誇示したかった。
②単純に相手を挑発して見下したかった。
③本当に感謝していた。
①
意図としてはこれもちょっと含まれてると思いますが、あの台詞を言う理由としては少し違う気がします。もし理由がそれだけなら「あなたのおかげで優勝できた」というのはカチューシャらしくない気がします。
②
まぁこれが正解に近いと思います。
これにケチつけるすれば、見下したいだけなら「私達は王者。あなた達なんか余裕で踏みつぶして今年も優勝するから見てなさい」くらいに言っておけばいいので、みほだけ抉るような精神攻撃をするのは戦車道的にもよくないよカッちゃん…ってくらいです。
③
これは絶対無いとまでは敢えて言いませんが、プラウダが最強であることを疑わないカチューシャが「本当は負けそうだったけどミホーシャがフラッグ車捨てたおかげで勝てた!ありがとう!」なんて考えるわけないと思います。仮に「アレがなければ或いは…」と考えていても口に出してお礼を言うってことは無いと思います。これをテストの答案に書いたら×が付きそうです。
3つ挙げましたが公式的には正直ただの挑発だったとか、まほの妹だからちょっと意地悪してしまったとか、そんな感じが正解でも良い気がします。
しかしもっとそれっぽい理由を付けたい、単なる軽はずみな発言ではなく
カチューシャとみほとの因縁を象徴する台詞にしたい!
そう思った私が考えた説が下記の通りです。
第62回大会が終了してからの1年感、プラウダ側に「あの事件さえなければ黒森峰が勝っていた」という心無い声を向けられる場面が幾度もあった。「あのまま試合が続いていてもプラウダは勝っていた」と考えるカチューシャとしては、(言い方は悪くなるけど)勝負を放棄してプラウダにそういう風評を招いた黒森峰側のフラッグ車の車長には言いたいことが溜まっていた。だから試合前にみほの顔を見たとき、1年間降り積もった思いが棘になって口から出てしまった。
…この解釈はどうなんでしょうね。
色々言っといてアレなんですが、もう推測が重なりすぎてワケわかんなくなり始めてます。
まぁもし仮にこの説を正としたいならパターンBの解釈を採用してもいい気がします。
そのほうがカチューシャはダージリンとの会話以降、みほと顔を合わせたらあの台詞を言ってやろうとずっと考えていたことにもでき、軽はずみなものではなく1年間の気持ちがこもった重みのある台詞にもできると思います。 ---------------------------------------------------------------------------
長々と描きましたが、本編を一番最初にぼんやり見ていた時に直感的に解釈したのは
去年のフラッグ車の車長であることに気づいたのは試合前にみほの顔を見たときで、
あの台詞は単純に煽りたかっただけって感じでした。
カチューシャは黒森峰に負けたダージリンに対しても「去年カチューシャ達が勝ったところに負けるなんて(笑)」と煽っていますからね。その直後に次の相手が(去年自分たちに負けた)西住まほである説が浮上した途端あの慌てぶり。あれはもう完全にその場のノリで煽ってるタイプ…。なのでみほへのアレも挑発・煽りと捉えるのが自然な気がします。
しかも劇場版で試合中にまほのことも煽ってるし、あの焦ってた素振りはまほが苦手っていうよりは「まほのことは別に苦手意識とかは無いけど去年戦って強かったから準備しないとやべーじゃん!」ってのが正解かなぁ。
カチューシャには相手に無意味に嫌味を言う悪い癖があるようです。
本編と劇場場の両方合わせて誰かに対する嫌味や挑発台詞が3つ以上も用意されているという点は逸見エリカと似ていますね。
ガルパンという優しい世界においてこれは割とレアケース。
劇場版でエリカがカチューシャを肩車していたことが随分前に話題になりましたが、二人はどこか似た者同士で何か共感できる部分も多い人物なのかもしれません。
二人とも相手が本気で憎くて言ってるわけではなく、性格上どうしても出てしまうのだと思います。
勝負においては精神攻撃は基本っていうし、ある意味勝負の世界を生きる適性があるといえるのではないでしょうか。(適当)
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話が逸れましたが、まぁ総括するとこの考察は深読みしすぎが濃厚ってのが結論です(ぶち壊し)
もしもこれから出てくる誰かのカチュみほ・まほカチュ創作に役立ったら本望です。
でもカチューシャが特別だと思う点はやっぱり西住姉妹が揃っている黒森峰を倒した人物であるところです。同じ四強校で戦車道や黒森峰の情報に聡いはずのダージリンやケイですら顔を見てもピンとこなかったみほの顔を見て、カチューシャだけは誰であるかを判別できているんですよね。
対戦したことがあれば当然かもですが、それは相関図上でみほとカチューシャを太線で繋ぐ重要な要素だと思います。試合をして以降カチューシャがみほのことを気に入ったのは積もった感情が裏返った結果なのかもしれません。
事件が引き金となり転校したみほ。
意図せずとも間接的に転校するきっかけとなったカチューシャ。
あの物語の中でその二人が仲良くしていることはガルパンが優しい世界と
言われる最たる要素の一つだと思います。
これは公式がやたら定期的にカチュみほを供給してくれるのも納得ですね…
私は人物の気持ちを読み取るのがあんまり得意ではないので、字書きの方や知識豊富な方など、本編考察が本職の人達にはまず勝てないのでこの論文もボコボコに酷評される気がしてなりません。
一応自分なりに頑張って考えてはいるってのが伝わればいいかな。
異論は大いに認めるので、なんかあれば色々ご教示いただけたら幸い。優しくね。
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