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執筆者の写真asyurakumo

ガルパン最終章ドラマCD②感想と考察

更新日:2018年8月25日

結構今更ですが、3月下旬に発売したガルパンのドラマCDの内容について

自分用のメモも兼ねて気になったところをまとめます。

会話文の引用は極力避けていますが、ネタバレが嫌な人は見ないでください。


今作は主に大洗女子の体育文化祭とアンツィオトリオの過去話の続き。

最終章キャラが出てくると思ったのですが見当違いでした。

ドラマCDでは最終章に至るまでの大洗女子の日常を描いていくスタンスなのでしょうか。

というか体育文化祭ってどういう段取りでやるんだろう…

現実にもそういうのがあるんですかね。


■あんこうチーム、1年時の学園祭

この世界の学校の学園祭では演劇や模擬店といった出し物をするようです。現実世界とあまり変わりませんね。去年のあんこうチームのクラスではそれぞれ以下のような感じだったそうです。


・華…活け花の展示の手伝い

高校の文化祭で活け花の展示というのはなかなか渋いと思いましたが、大洗には選択科目で華道があるようなので結構馴染みがあるのかもしれませんね。もしかして華は一年の時は華道を選択していたんですかね。


・沙織・麻子…喫茶店

沙織と麻子の口調からして二人は1年の時同じクラスだったようです。

前から判明してましたっけ?


・優花里…欠席

優花里は言葉を濁しつつ、去年の文化祭も体育祭も欠席したと答えました。文化祭や体育祭には準備期間や練習期間が設けられていて、むしろ趣旨(大勢で一つの目標を共有して共同で達成を目指す力を養う)としてはそっちがメインでもあるので「自分のクラスが何をやったのか?」と訊かれて「どちらも当日欠席したから答えられない」というのはどこか筋が通らないと思うのですが…

ここには深く触れないでおきましょう。随分前のサウンドドラマにあったというみほの財布の探し方のくだり(知らない人は知らなくてもいいです)と似た種類の闇を感じます。


・みほ…戦車の歴史などの発表

なんか戦車について色々考察したようです。流石黒森峰…。

みほもちゃんとこの手のイベントに参加してたんですね。良かった…

何が良かったかって?よく考えてみてください。

たいていの学校では文化祭は秋に行われるもの。

つまりみほが話した情報は夏の大会でプラウダに負けた後の黒森峰の情報なんです。

すごいことですよこれは…

みぽりんはあの事件の後にもちゃんと楽しい学校行事に参加してたんだ!

黒森峰の闇なんてなかったんだ!

やったー!黒森峰女学園優勝!


■沙織がねこにゃーを「ねこにゃーさん」呼び

ドリームタンクマッチのみほといい、最近は「ねこにゃーさん」で統一されていますね。

個人的には「猫田さん」呼びのほうがクラスメイトって感じがして好きなんですが…


■レオポンさんチーム

「コップの水をこぼさない、アレの要領」

体育祭中に言っていたナカジマの台詞に含まれていた一文。

様々なアニメや漫画でパロディされていることもあり有名なネタですが公道レース漫画「頭文字D」のネタですね。頭文字Dのパロディでよく使われるのは「溝落とし」という技なので、コップの水のほうは知名度がどれほどあるのかよくわかりません。

元ネタでは「コップの水」というのは豆腐屋の息子である主人公が、配達の際に車に積んでいる豆腐を傷めないようにするための目安として運転席のドリンクホルダーに置いていたもののことでした。

このコップの水がこぼれないように運転していれば後部に積んだ豆腐も痛まないという寸法です。コーナーを曲がる際に理想的な車の荷重移動をしないと水はすぐにこぼれてしまうため、このコップの水を意識した運転を毎朝の豆腐配達で繰り返していた主人公は知らないうちに誰も真似できない理想的なドリフトテクニックを身に着けていたわけですね。

ガルパンにおけるみほがそうであるように「一見平凡だが家業や子供の頃からの習慣から非凡な能力を身につけた主人公」というのは王道的ではあるんですが、頭文字Dの豆腐を傷めないための運転っていう能力の理由付けは今でもなかなか独特な発想で面白いです。

主人公は物語開始時点ではちょうど自動車部と同じ学年(高校3年生)ですが、学生という括りの中でトップクラスの運転技術がありそうな自動車部からしても彼のやる運転は人間業ではないとのこと。


ちなみにツチヤの名前の元ネタの人は頭文字Dのアニメの走行音やバトル演出の監修をしています。声のみですが本編に出演もしていました。あのお方は長野県出身で、ツチヤは栃木県出身なので流石に血縁関係は無いと思いますが実は親戚、とかだったら面白いですね。

っていうかこのシーンでツチヤがナカジマに敬語使ってました。

今までずっとタメ口だったじゃなかったでしたっけ…?


■カモさんチーム

ルノーで屋台やってました。

メニューは250馬力エンジンで作った焼きそばと75ミリ砲ポン菓子。

エンジンの熱で料理を作るって週刊少年マガ●ンの打ち切り料理漫画にありましたね…

華がさらっと5人前頼んだので全部自分で食べるのかと思いましたが、あんこうチームの分を購入したんですね。買って速攻手を付けてましたが…


■バレー部

戦車バレーとかいう10mほど離れた八九式の主砲から発射された弾を避けるという

超人技をやろうとしていました。あのバレー部ならなんかできそうだから怖い…


「(バレーをやると)体脂肪率も減少!エクササイズ効果も!」


バレー部はいつも似たような宣伝文句言ってますが、妙子ちゃんやあけびちゃんはそのけしからん体型でよくそういう台詞が言えますね…


■ミミミパート

アズミ・メグミ・ルミの休日が描かれていました。

ミミミの戦車道以外の趣向が、言動からはまだあまり透けてこないんですよね。

アズミはショッピングが趣味っぽいというのはなんとなくわかるんですが、ルミやメグミって一人でいる時は何してるんでしょう。


ショッピングの内容を見るとルミは特に私服にはこだわらない様子です。私服はしょっちゅう買う必要はないという意向。代々倹約家(ドリタン情報)の継続高校出身者の特徴が出ていますね。きっとミカもそんな感じでしょう。そもそもあの人私服持ってるのかな…冬の寝間着に継続ジャージ着てそう。

メグミはジーンズを購入。これもサンダース出身の特徴ですね。ケイさんとセンスが同じようです。メグミがジーンズやホットパンツで私服を固めるってのはちょっと意外。

服装についてはアズミが一番気を遣うようです。これはわりとイメージ通りですね。後輩のマリー様も服は綺麗でお洒落な感じのイメージです。流石ミミミの中で一番恋人がいそうな人(いるとは言ってない)


3人の話によるとこの日以前に愛里寿を招いてハンバーグを作るというイベントがあったようです。随分前のドラマCDでメグミが提案していたイベントですね。

あの時の話では3人は料理ができないのでそれに備えて料理の特訓をするということでした。しかし蓋を開けてみれば、案の定なかなか酷いことになった様子…

戦車道できる人ってみんなこうなるんですかね…

戦車道は良妻賢母を育成するとかなんとか言ってませんでしたっけ…

蝶野教官も若干怪しいし、OGにまともな人がいないです。

家元クラスはガルパンエロ同人の頂点に君臨してるし…(言いがかり)

アンチョビとかいう唯一の良心。


その後、愛里寿のボコ仲間のみほに対抗するため結構散らかってるアズミの部屋でボコの名場面集を3人仲良く観ていました。そしてタコやイカに吸盤触手攻めされるボコという誰得パート。

ほんと誰向けなんだあのアニメは…

っていうかこの3人、何故かいつも一緒にいますが大学行かなくていいんでしょうか。大学選抜の宿舎があるんですかね。


■聖グロ戦パート

聖グロ戦における各チームのやりとりが収録されていました。

聖グロ戦の最中のカメさんチーム、聖グロ戦の結果を経て反省しているカバさんチームやウサギさんチームの心境の変化を描いた模様です。

自分達の戦車の弱さや技術の未熟さについてウサギさん、アヒルさんの一年生から「才能」「素質」というワードが出ました。自分達のチームにはそれが足りていないのでは、と。

しかし磯辺キャプテンはそれを即座に否定。

個々に役割がある戦車道やバレーボールのようなチーム戦は適材適所のワンフォーオール。

単体の力は弱くても、チームのために自分達にもできることがあるはず。

脳筋ゴリ押し型と見せかけて、しっかり急所を理解しているところがキャプテンの魅力です。

バレーボールは派手なアタックやブロックをしてなんぼ、というスポーツに思われがちです。バレーを知ったばかりの頃のキャプテンも最初はそういう選手に憧れていたんじゃないでしょうか。しかし体格に恵まれず、ボールをひたすら拾ってアタッカー達に繋げるリベロばかりやってきたからこそ、チームにおける役割分担の重要性という答えに真っ先に辿り着くことができるのでしょう。こういう描写の節々から磯辺典子という人物の人間形成に芯を感じます。キャプテンはメンバーからの慕われ方といい、基本的に根性(ノリと勢い)で乗り切りつつも抑えるところは頭を使ってしっかり抑えている点など、ちょっとアンチョビと似た種類の素質があると思います。

思い返せば大会トーナメントでアヒルさんチームは自分達の役割(偵察・囮・フラッグ車・敵の誘導)を考えて、しっかり役目を果たしていました。やはり支柱となる二年生がいて、それを絶対的に信頼するメンバーが揃ったアヒルさんチームは安定しています。

ウサギさんチームも二年生こそいませんが、梓が中心になって持ち前の明るさで前向きになれていました。悩むときは皆で悩んで話し合う。素人でも人数が多いから色々な意見や考え方が出しあえて成長していく。これはこれでいいチームだと思います。

前回に引き続きトラック3は本編の空白を埋めるパートでした。

次回はどこを埋めるんでしょう。


すごく今更ですが、紗希の通訳をするのはチーム内での会話でも変わらずあゆみの役なんですね。二人はクラスが一緒とかそういうつながりがあるんでしょうか。


■カルパッチョ

前回に引き続きアンツィオトリオの過去編が描かれていました。


このパートの一番美味しいところについてはここではとりあえず伏せておきますが、

アンチョビとペパロニとの出会いは絵に描いたような王道設定でした。

大筋は予想通りって人も多いんじゃないでしょうか。

アンツィオ好きは必聴です。


前回はカルパッチョの語り出しからフェードアウトして終わってしまったので肝心なところは伏せておくスタンスなのかと思いましたが、今回でちゃんと描き切ってくれました。


ずっと思ってましたがアンチョビ一人だけスカウトしてメンバー集めも本人任せ、CV33を渡して戦車道を立て直せっていうアンツィオ高校側の注文はかなり無茶だと思います。 個人的解釈ですが、アンツィオ高校側はこの頃から世界大会やプロリーグ設立の計画の存在を知っていて、将来的に戦車道をやっていない学園艦は運営上不利になると危惧して ちゃんと戦車道やってますよーっていう体裁を取りたかったのかなと思いました。 もし何も知らず、長期的な目線で戦車道を立て直そうとするのであればP40の購入資金が溜まってからでも良かったはずですし、スカウト第一世代のアンチョビが三年生になった夏の大会中に購入するギリギリさ加減といい、なんか腑に落ちない点があります。 どうせならスカウト生が入学する年かその前からいい戦車をチラつかせたほうが人財を集めやすいし、無茶な戦いを強いることも減ったのではないでしょうか。 実際このアンチョビスカウトがなければアンツィオ高校も物語開始時点の大洗女子と同じ状況になっていたはず。アンツィオはノリと勢いだけではなく、かなり用意周到な一面があるのかもしれません。 しかし大洗のようにある程度権力ある勢力が特典をチラつかせてメンバー集めをするわけでもなく、最初はアンチョビただ一人でメンバー集めに奮闘していたようです。 学校側の協力があればある程度メンツは揃ったでしょうに… アンツィオとしては統廃合の対象にならなければいいやってスタンスだったんでしょうか。 難しいことはよく分かりませんね。


どうやら最初にアンチョビと接触したのはカルパッチョのようです。

アンチョビが二年生になって初めて仲間ができたんですね。

アンチョビも最初の一年は色々失敗もやらかしていたようです。最初は「ウチの学校で戦車道なんて…」と周りから敬遠されていたのかもしれません。


確かカエサルによるとカルパッチョは「小学校の同級生で、ずっと戦車道をやってる子」でしたね。描写的には大洗女子中等部も戦車道は無いようなので、カルパッチョ自身は中学は大洗でもアンツィオでもない別の中学校に通っていた子という設定なのかな?

カエサルのカルパッチョについての台詞には何種類かの解釈があり「ずっと戦車道をやってる」というのは「高校1年からずっとやってる」という解釈も一応できなくは無かったのですが、カルパッチョはアンツィオに戦車道をやりに来たそうなので中学以前からやっていた選手だと思われます。やっぱ言葉の通り小学校からやってたのかな。

小学生から戦車に馴染みがあるというのはリトルアーミーを読んだイメージだとかなり貴重な印象。みほと同じクラスだったらいい友達になっていたと思います。




戦車道が廃れたアンツィオにわざわざ来たということはアンチョビと同様の戦車道スカウトで入学したんでしょうか。前回ドラマCDで判明した通り、アンツィオにはアンチョビ以外にも戦車道スカウト入学の生徒はいるそうなのでカルパッチョもその枠なのかもしれません。カエサルがローマ史に興味を持ったきっかけも案外カルパッチョのアンツィオ進学の影響だったりして…


以上、今回のまとめはこんな感じ。

間違いや指摘事項があったら教えていただけると幸いです。

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